介護事業を始めてから実感したことですが、
地域がなくなってきていると言われていますが、
なかなか様々な地域活動が存在しているということです。
これは本当に素晴らしいこと。
しかしながら大きな問題点は、いつ、どこで、何が行われているのか?
ということが、役員をはじめ、当事者しか知らないということです。
とても素晴らしい活動が、たくさん行われているのに、
これは非常にもったいないことです!
様々な地域活動に参加させていただき、皆で意見を出し合っているのですが、
これが、なかなか意見を出し合うだけで、全く前に向いて進まないという問題もあります。
先日の集まりで、その点について、意見交換がなされました。
自分たちの活動外のことに対して、あれこれ口を挟んでも、実は何も生まれないこともわかってきました。
だからこそ、やるべきことが見えてきました。
・誰が、何をすることができるのか?
この情報を共有し、ネットワークを構築していくことが大切です。
『こんなことで困っている』
という相談があれば
『それなら○○さんに相談したらいいよ。(紹介するよ。)』
というネットワーク。
誰もが、自分でできることなんて限られています。
誰もが、自分にしかできないことを持っています。
その『できること』をリスト化して、その情報を共有していく。
(問題点から調べられる逆引きリストがあるといいですね。)
そして、様々な集まりで、お互いの顔が見える人間関係を構築していく。
自分自身が『できること』を、きちんと紹介し、周囲に知ってもらうことが大切です。
それが、安心して住みやすい地域を作っていくことではないかなと思います。
まぁ、昔は当たり前にできていたことなのでしょうけどね。
尊敬する、あんきの中矢さんの言葉で『死ぬる』という言葉があります。
https://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=456
『生きる』の反対の意味ですが、
『死ぬ』のではなく『死ぬる』
『生きる』ためには、様々な努力が必要です。
そして、安心して『死ぬる』ためにも、様々な努力が必要なわけです。
若いときに、どれだけ面倒くさいこと(人間関係、行事、役員等)をしてきたのかが、年老いた時ときに返ってくる!とのこと。
男性には耳が痛いお言葉です。
介護業界では、誰もが簡単に『地域に根ざした』という言葉を使います。
特に、地域密着型サービスという分類ができてから、多いですよね。
でも、たぶん、地域の方々から見れば、ちゃんちゃらおかしい話なのだと思います。
よそ者が突然やってきて、何を持って『地域』なんて言葉を使っているのか?ってな感じで。
地域に溶け込むためには、一石一朝では成り立ちません。
日々、コツコツとした活動を、何年にも何年にもわたって継続していく。
そういう、『面倒くさい』ことをコツコツとしていくこと。
地味だけど、最も近道なのではないかなと思います。
私たちにできること。私たちにできないこと。
できることは、精一杯やっていく。
できないことは、きちんと受け止めた後で、きちんとした場所に繋いでいく。
当たり前のことを当たり前に。
来年も、この姿勢は変えず、コツコツとやっていきたいと思います。
(記 平成24年12月30日)
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