先日、うちの介護事業会社で職員に話した内容です。
なぜ、社内で研修を行うのか?
なぜ、職員が講師となって行うのか?
理由は2つあります。
一つ目は、自分自身が新しい知識や技術を勉強するため。
普段、日常の業務をしながら勉強をするというのは大変です。
時間はありませんし、疲れていますし、家庭の時間がありますし。
だからこそ、講師の担当が決まったら、「業務」として、勉強する機会を与えてもらったということです。
しっかりと勉強することで、昨日の自分よりレベルアップすることができます。
二つ目は、人にきちんと伝える技術・話術をつけるため。
他の職員も同様になかなか勉強する時間をつくるのは大変です。
だから、社内研修で学ぶわけですよね。
お金をもらって「業務」として学んでいるわけですから、何も学ばなかったら、それは何の意味もないわけです。
講師がいくら自分がわかったつもりで話して、相手にわかってもらったつもりになっても、相手が何もわかっていなかったら、時間の浪費、お金の浪費、命の浪費となるわけです。
人に何かを説明するというのは、実は大変です。
講師がちゃんと理解していないといけませんし、相手にちゃんと伝わる話し方をしなければなりません。
具体的に言えば、何も知らない小学生や中学生でもわかるように。
これができるようになると、普段の日常の業務の中で、仲間に情報伝達のレベルが高まりますし、お客様とのコミュニケーション力も高まってきます。
この二つの目的をしっかりと理解して行うのが、講師の大切な仕事です。
だから、インターネットでちょっと調べて、それをそのまま印刷して、配布して、読んで終わり・・・みたいなのは、講師としては失格です。
また、その学んだことを、現場でどのように活かすのか?ということについても考えて話していく必要もあります。
もっとも聞く側にも大きな責任があります。
それが「研修」の本当の意味。
講師が行うのは「教育」
教えて、育むことが目的ですし、責任があります。
聞く側が行うのは「研修」
自分を研いて、新しいことを修めていくことが目的ですし、責任があります。
「教育」と「研修」
似て非なるものですが、どちらもきちんと目的を知っておくこと大切なのです。
(記 平成25年1月29日)
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