これもまた、介護業界に限らずの話ではあるのですが、会話や業務報告の中でよくある会話。
・「みんな」がそう言っています!
⇒ みんなって何人?もしかして2人???
・今月は「いい感じ」で伸びています!
⇒ いい感じって、どんな感じだよ???
・今日は「けっこう」訪問してきました!
⇒ けっこうって、たった3ヶ所じゃない???
・今月は「何件か」問合せが入っています!
⇒ だから、何件なの???
・(お金のかかることに対して)○○していいですか?
⇒ 結局、総額でいくらの予算を使いたいの?
・毎晩「何回も何回も」でナースコールを押されるのです!
⇒ それで、毎日、何回なの?
・「あまり」食べてくださらないのですよね。
⇒ 主食はどのくらいで、副菜はどのくらい食べているの???おやつは???
・「いつも」そうなんです?
⇒ いつもって、どのくらいいつもなの???
業務の把握を、なんとなくの感覚で行うのは、とても危険なことです。
誰しも感覚が違いますので、感覚言葉は、共通言語にはなりません。
そして、自分自身が、その言葉に酔ってしまうことも少なくありません。
数字は嘘をつきません!
すべての行動・現象は、数字で説明することができます。
・「みんな」がそう言っています!
⇒ 誰と誰と誰の、3人からこのような話を聞いています。
・今月は「いい感じ」で伸びています!
⇒ 先月より(対昨年より)、○回の利用増です。
・今日は「けっこう」訪問してきました!
⇒ 今日は、○と○と○と○と○の5件を訪問してきました。
・今月は「何件か」問合せが入っています!
⇒ 今月は、○と○と○から電話があり、○と○は見学に来られています。
・(お金のかかることに対して)○○していいですか?
⇒ ○と○と○をしたいため、総額○円を使いたいと思いますが、いかがでしょうか?
・毎晩「何回も何回も」でナースコールを押されるのです!
⇒ 1日は2回、2日は5回、3日は3回、4日は1回、5日は10回です。
・「あまり」食べてくださらないのですよね。
⇒ 主食は毎日約半分程度残されます。副食は完食する日と、1/3程度残される日があります。後者の方が1:3の割合で多いです。
・「いつも」そうなんです?
⇒ ○日と○日と○日には、そのようなことがありました。
このように、すべて数字で把握すると、嘘がなくなります。
少なくとも、相手に嘘だと思われなくなります。
自分自身も、的確に現象がつかめるようになってきます。
そして、数字で把握しているからこそ、対応・対策による変化や効果が具体的にわかるようになってきます。
そのためには、日々のトレーニングが大切。
ぜひ、今日から、数字で把握する習慣を始めてくださいね!
問題解決のレベル、サービスレベルが、グッと上がってきますよ。
(記 平成25年7月16日)
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