介護業界におきましては、コンサルの仕事は大きく分けると、
・開設系のコンサルティング
・運営系のコンサルティング
となります。
開設に関するノウハウと、運営に関するノウハウは、全くベツモノと言っても過言ではありません。
石崎自身は、元、病院や介護事業の経営、現在も介護事業の経営を行っているため、どちらかといえば運営系となります。
そのため、運営開始後に起こる様々なことが見えているため、少し厳しい意見を最初に話すこととなります。
開設をしたい!!開設をするぞ!!と思っていらっしゃるお客様は、いけいけドンドンの思考状態ですので、1日でも早く開設したい!という思いが強いのが現状です。
そこで、1日でも時間を短縮するために、面倒な設計や申請等の作業のご相談となってきます。
ここで石崎のような、運営系のコンサルが関わると、厳しいことを言いますので、お客様としましては、なんだかなぁ・・・ということになってきます。
まぁ、腰を折られるようで、面白くはないですよね。
そのため、メディカでは、新規開設に関するご相談をいただいた後は、開設系のコンサルにお繋ぎするという形をとっています。
そして、無事にオープンして、3ヶ月から1年ぐらい経ったところで、
『やっぱり、石崎くんの言っていた通りだったなぁ・・・』
と、運営系のご相談をいただくケースが出てくるという流れになります。
本当は開設時に平行するのが良いのですけれど、やはり、必要と感じる時期があるということです。
必要と感じていない時期には、コンサルという『道具』をきちんと使うことは難しいです。
開設系のコンサルというのは、ある意味、ゴールが明確、手続きが明確ですので、ほとんどお任せということが可能です。
しかしながら、運営系というのは、経営権・運営権を完全に移転させない限り、そして、それなりの対価を支払わない限り、お任せという状態は不可能に近いのが現状です。
そのため、『正しい道筋を示す』ということがコンサルのサポートの本質となってきます。
すなわち、と言いますか、最終的には『介護事業者が自ら動く』ことをしなければ、現状は変わってきません。
ここを、しっかりとご認識いただくということが、ファーストステップになってきます。
ここを、しっかりとご認識いただいて、『正しい道筋に沿って進む』ようにすると、現状は劇的に変わってきます。
双方共にハッピーになってきます。
逆に言えば、ここを、しっかりとご認識いただかないと、恨まれる(笑)ということになりかねません。
こちらは、双方共にアンハッピーになりかねません。
現在、あちこちで開設系のセミナーが開催されています。
ただ、全国的には少し自粛モードに入ってきているようにも思います。
開設系のコンサルが、運営系のことも『大丈夫!大丈夫!』といってスタートさせてしまうと、あとあと、大変だということが、あちこちでわかってきたためです。
ハードはお金さえあれば、いくらでも立派なものが作れます。
しかしながら、安定運営のためには、サービスというソフトが大切です。
サービスというソフトは、いくつかの要素で成り立ちます。
どれもおろそかにできませんし、どれも質を高めるためにはコツコツとした取組みが必要です。
このノウハウを持っている会社、全く持っていない会社。
前者になるためには、後者は、いくつかの必要な失敗ステップを踏んで、本質的に学んでいかなければなりません。
ということで、始めるということ、運営するということは、全くベツモノです。
私たちの住む場所だからこそ、良い介護サービスが広がってほしい。
そのため、このようなお話を、いつもいつも繰り返しお話しています。
開設したい方には、鬱陶しいのだろうなぁ(笑)
そんなお話を聞かれたい方は、いつでもご相談くださいませ。
(平成25年11月15日)
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