『突然、上司がコンセプトを作る!って言い出したんです!』
だから、理念を考えよう!って。
でも、ある本に書かれていたことの受け売りなんです!』
といったご相談がありました。
メディカグループとして介護業界にはもちろんなのですが、個人事業で行っているHANAブランディングとしても、様々な業界のコンセプトメイキングのお手伝いをさせていただいております。
HANAブランディング
http://hana-branding.com/
では、まず、そもそも考えないといけないことは何なのか?ということからなのですが、
1.コンセプトって、そもそも何よ?
2.コンセプトって、そもそも何のために作るのさ?
3.理念なんて、そもそも覚えてもいないけど、意味なんてあるの?
の3つのことから考えていきます。
1.コンセプトって、そもそも何よ?
単語の意味は、こちらの辞書をご覧ください。
http://nazr.in/IWo
まぁ、概念とか構想とかテーマとかいう日本語がそれに近いものとなります。
2.コンセプトって、そもそも何のために作るのさ?
概念とか構想とかテーマというのが、どうして必要なのか?ということですが、結論から言えば『お客様を厳選する』ためです。
(ターゲッティングというやつです。)
誰でもかれでもお客様対象というのではなく、○○なお客様に絞って、その方々へのアピール、その方々が満足するサービスを目指すために、コンセプトを作成するわけです。
すなわち、ビジネスモデルを構築するための第一歩というわけですね。
幅広い顧客層へのサービスというのは、実は誰の役にも立たないサービスになってしまう危険性があるわけです。
ということで、目的なきコンセプトというのは、現場の業務を混乱に陥れるだけとなります。
(※ビジネスモデルとは、誰に何をどのように売っていくのか?という仕組みのことです。)
3.理念なんて、そもそも覚えてもいないけど、意味なんてあるの?
多くの介護施設で、理念というものが作られていますが、皆さん、自社の理念って言えますでしょうか?
お洒落な企業になってきますと、『クレド(経営理念、信条、約束、志 等の意味)』という言葉を使われるところもあります。
まぁ、単語は何にしろ、理念というのは、ビジネスモデルをもとにコンセプトを決めて、それを実行していくために、社員・職員・外部の人が理解しやすいようにするために作成した言葉、ということになります。
なので、理念の中にコンセプトが込められていない場合(方向性が違う場合)、その理念は意味のない言葉(混乱を招く言葉、もしくは無視される言葉、忘れ去られる言葉)となってきます。
また逆に、その理念に書かれてあることに準じた行動を行っていれば、自然とコンセプトに合う活動ができる、というものでなくてはなりません。
理念を作るというのは、実はとても重要なことですし、経営の根幹となってくるわけです。
ということで、最初の話に戻るのですが、
現場の職員さんが、
『社長が、理念を作れと言っているんだけどどうする?』
なんてことは、ありえないわけですね。
今年の『目標』ならわかるのですが。
もちろん、この目標は、コンセプトや理念に基づいた目標でなければなりません。
コンセプトメイキングって、会社の方向性を位置づける、とっても大切なことなのです。
(平成26年9月26日)
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