本日、愛媛経済レポートを見ていて、おぉ!と、思わず声を上げてしまいました。
医療シリーズ特別編ということで、(株)ジェイコムの眞鍋社長((社)聖光会の理事長でもあり、(医)北辰会の理事でもあり)が、定期的にコラムを書いておられます。
その中に書かれてあったことがこちら。
今年、4月〜、「新会計基準」が全ての社会福祉法人に適用されます。
この基準は「企業会計」ですから、社会福祉法人の損益状況が一般企業とストレートに比較できるようになります。
社会福祉法人では、会計報告書の公開が義務付けられています。
インターネットでの公開のために、わざわざホームページを立ち上げられるところもありますが、愛媛県松山市に関しては、松山市のホームページ上で、すべて会計報告書が公開されています。
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/fukushi/
shafuku/sidoukansa/taisyouhoujinsisetu/zenhoujin/houjin/index.html
で、以前、こちらを一通り見ていて思ったのですが、
損益計算書も損益計算書も、よくわからん!!
ということです。
Aという社会福祉法人の計算書と、Bという社会福祉法人の計算書が、全く表記が違うわけですね。
しかも、いくら資産があって、いくら損益が出て、いくら負債があるのか、本当にわかりません。
弊社は民間企業ですので、小さな企業から、上場企業まで、会計報告書を見れば、その会社の内情がだいたいわかります。
にも関わらず、社会福祉法人の会計報告書は、見れば見るほど?????となってくるのです。
特に、社会福祉法人を並べて比較しようとすると、いよいよ?????となるわけですね。
(法人により記載方法が全く違うので)
すなわち、会計報告書を公開しても、その実態がよくわからないわけですね。
(私にとっては、ですが。)
それが、今年の4月以降の期は、企業会計となるわけですので、民間企業の人間にとっては、とてもわかりやすい会計報告書になるわけです。
これは、会計に関して「共通言語」が導入されるということですので、とても大切なことです。
個人的には、補助金や税制面で、社会福祉法人の「特権」は多いと思っていますが、社会福祉法人は社会福祉法人で、とても大変なわけです。
利益率が高いのかどうかは、「共通言語」で比較しなければわかりません。
来年度からは、それが「共通言語」で比較できるようになるわけです。
(納税の違いは大きいですが。)
介護報酬改定でも、利益率など様々な文言が、いとも当たり前に出てきますが、結局、会計基準がバラバラの状態のものを、ひとつの物差しで計ること自体がおかしいわけです。
新会計基準、とても楽しみにしています!
(記 平成27年1月19日)
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