後編です。
それでは、介護事業で苦労されている会社はどのようなところでしょうか?
今まで見てきた数十ヶ所のケースを大きくまとめてみたいと思います。
・月次決算を行っていない。
→ これが思ったより多いですね。
→ 遅くても翌月の中旬までには前月経理を締めないと、現状の把握も対策もできません。
(いくら宝の地図があっても、現在地がわからなければ意味がありません。)
・財務諸表の利益が手元に残る利益だと考えている。
→ 現場出身の方にはかなり多いですね。利益出ているのにお金ないのはなぜ?となります。
→ 税金、返済、ローン、入出金のずれ等、現実のお金と常にすり合わせていないといけません。
・借入金を返すのか?返さないのか?を決めていない。
→ 前回の記事をご参考ください。
・誰に、何を売るのか?が定まっていない。
→ 介護が必要な方に、介護サービスでしょ?とキョトンとされることが多いです。が、違います。
→ 理念やコンセプトが明確でないと、利用者もスタッフも集まりにくくなります。
→ 理念やコンセプトが明確でないと、それに基づいた職員教育ができません。
・核となる人材がいない。
→ 運営を誰に任せるのか?というのは、とても大きな課題です。
・営業活動を本気で行っていない。
→ ネットワークは一朝一夕では構築されません。
→ 特に介護業界では、広告を打って人が来るのはオープン時のみです。
→ 外に出て、人と会って、どんどん人間関係を構築していかなければ、介護業界は厳しいです。
→ 施設の信用ではなく担当者の信用。○○さんに相談してみよう!と思われることが大切です。
→ フットワークが重いと結果は出ません。
・接遇ができていない。(社長、管理者、職員)
→ ここを改善し続けるだけで、営業力は50%は上がります。
→ 挨拶、笑顔、気配り、心配り。(日本人としての)
→ 電話対応、来客対応、ご近所とのつきあい、運転中、営業先、飲み会などなど、一期一会を大切にしなければなりません。100の機会を、100のチャンスとするのか、100のピンチとするのか、で大きな違いになってきます。
→ 特に職員間の接遇を疎かにしてはいけません。
こんな感じでしょうか。
これがあってこその、介護技術、介護知識ということになってきます。
こちらも逆に言えば、上記の点をしっかりと改善して取り組んでいけば、間違いなく、業績はアップし、求人も楽になっていきます。
その上で、しっかりと広報を行い、いろいろな仕組みを作っていくわけです。
(次の段階の広報、戦術の問題です。メディカサイトが得意とする分野ですね。)
それができてきてから、再度、展開を考えていけばいいのですね。
先日、とある方がお話されていたのですが、
「社長になるのは簡単、だけど、経営者になるのは難しい」
経営者の仕事って、本当に多岐に渡ります。
経営者は未来を創っていかなければなりません。
今、起こっていることのすべては、経営者の過去の行動・思考の結果であり、全責任は経営者にあります。
平成27年4月、介護報酬は下がりましたが、デイ、小規模多機能等の通所系は、稼働率アップ、入居系は稼働率アップや家賃等の値上げ、そして、人件費コントロール、新しい事業展開等で、乗り越えようとしています。
勝ち組になるためにはどうすればよいのか?
できれば、すべての介護会社が勝ち組になっていただきたいものです。
そのためにも、メディカサイトは、もっともっとお役に立てるサービスを生み出していきたいと思います!
(平成27年11月21日)
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