2015.04.23今月のメディカサイト特集

『出張美容・移動美容でいつまでも美しく！』

『いつまでも綺麗でいたい！』
『いつまでも綺麗でいてほしい！』
年齢を重ねていくと、外出するのが億劫になってしまうこともあります。
また、介護施設に入居されると、なかなか『ゆっくり美容室に』というのも難しくなってきます。
ボランティアでカットされる方も増えてきていますが、やはり、自分の思ったときに、思い通りの髪型や、カラーリングやパーマなどのおしゃれをしたいものです。
今回は、ご自宅や介護施設に、訪問して美容を行うことを専門とされているお二方に同行取材をさせていただきました。
出張美容専門店 Adam & Eve（アダムとイブ）の坂本さん。
移動美容ハートウェルの升田ご夫妻。
とっても情熱があり、心から楽しくお仕事をされています。
お二方の、美容に対する思いや、出張先での美容の風景をご覧いただければと思います。
カットや美容を受けられた方の、本当に嬉しそうなお顔が印象的でした♪

【出張美容専門店　アダム＆イブ】

いくつになっても『身だしなみ』を大切にしてあげたいですね
Ａｄａｍ＆Ｅｖａ　代表取締役　坂本　多枝子さん

オーナーからのひとこと
出張美容は、平成13年10月にスタートし、現在7年目となります。
サロンで働いていたときに、お客様から『家に来てもらえる美容師さんがいればいいのにね！』というご相談があり、このことが強く印象に残っていました。
少しでも自分にお役に立てることがあるのではないかと考えたとき、自分の美容業という仕事を生かし、身だしなみから整えて、元気に明るくなってもらおうと思いました。
『どうやったらできるのだろう？』と、県や保健所などに相談に行き、出張専門で開業することができました。
最初は、パンフレットを作って、あちこちの介護施設を回っていましたが、なかなか受け入れてもらえませんでした。
しかし、1人、2人とご理解をいただき、現在は多くのご施設や在宅の方をご訪問させていただいております。
出張美容ですと、サロンにいけなくても、いつでもきれいになることができます。
私は、おじいちゃんやおばあちゃんが大好きです。
私のおばあちゃんは、いつもきれいにしていました。
きれいにしていたら、清潔感がありますし、内面的にもきれいになることによって、いつまでも若くいられるのではないかと思います。
男性・女性にとって一番大切なこと、それは『身だしなみ』だと思います。
人は誰でも、いくつになっても、おしゃれをすると自然に笑顔になり、嬉しくなります。
髪も一緒です！
きれいに髪型を整えてあげると、ものすごく明るくなります。
そして、心から元気になります！
皆さまの笑顔が見たくて、『安くて、きれいに、元気に明るく』をモットーに、毎日、出張させていただいております。
美容というのは、流れ作業ではいけません。
心が通うコミュニケーションの時間を大切にしたいと思います。
それが、金額以上の付加価値に繋がるのではないかと思います。
お年寄りの皆さまは、お客様であり、友人であり、家族でもあります。
また、人生の大先輩であり、相談相手でもあります。
私は、この出張美容という仕事が大好きです。
好きなことであれば、続けていくことができます。
これからも、多くの皆さまとのご縁を大切にして、いつまでもきれいでいていただけるよう、お手伝いをさせていただきたいと思います。

取材協力施設：デイサービス　アトラス粟井さん
メディカサイト　紹介ページはコチラ
http://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=224

編集者の一言。。。
カットはもちろんですが、御利用者の皆さんは坂本さんとお話をするのを楽しみにしていました。
明るい笑顔がとても印象的な坂本さん!
お一人おひとりの「身だしなみ」を一番大切にされている、とても素敵な方でした。

出張美容専門　Adam & Eve
有限会社　Adam & Eve（アダムとイブ）
790-0915　愛媛県松山市松末2-7-15
TEL　089-932-5303
http://www2.plala.or.jp/hiroto/adameve/

【移動美容　ハートフル】

ご家族の一員として家族ぐるみでのお付き合いを大切にしています

オーナーからのひとこと

オーナー升田　達也さん

私は24歳で美容業を志して30年になります。
私が年を重ねると共に、お客さんも年齢を重ねてきます。
そこで、お店の中をバリアフリーにしたり、ご要望の方には送迎も行ったりしてます。
そんなとき、美容組合の方から、『ハートフル美容師』の案内がありました。
『ハートフル美容師』とは、高齢者のお客様や障害を持つお客様に、いつまでも安心して美容室を利用していただきたいという思いから、全美連とシルバーサービス振興会（厚生労働省後援）が研修を行っているものです。
数ヶ月に及ぶ研修を終え、『ハートフル美容師』の資格をいただいてから、これまでの『待つ』ことから『行動』することをコンセプトに、移動美容を行ってみたいと考えました。
移動美容をするにあたり、これまでに前例がなく、参考になるものはありません。
移動美容車の制作は、すべて手づくりで一から行いました。
移動美容を行うにあたって、様々な諸問題がありましたが、（社）えひめ産業振興財団のご指導をいただきながら、一つずつ解決をしていきました。
ご指導の一環として、えひめ産業振興財団から、『キャリアドベンチャー』というコンテストをご紹介いただきました。
これからの時代の在宅での美容についてプレゼンをさせていただき、そのコンテストで最優秀賞を受賞することができました。
移動美容車が完成し、某施設でデモンストレーションを行わせていただく機会がありました。
多くのマスコミの方も来られており、私は希望に燃えて、意気揚々とお客さまを車へとご案内しました。
しかし、思っていたものと、介護の現場の実際とは、大きくかけ離れていました。
体が固定できない、専用車椅子が車と合わない、洗面台の高さが合わない、乗り降りがしにくい、など問題が山積みとなりました。
この日のために、お客さまは一張羅の洋服でしたが、洗面台の高さが合わないため、洗髪の際に洋服を濡らしてしまうという失敗を犯してしまいました。
終了後、お客さまにマスコミの方がインタビューをされた際に、私はものすごいお怒りの言葉を聞くと思っていました。
しかし、お客さまは、13年ぶりの毛染めをとても喜んでくださっていました。
また、『介護をしてもらう身であることの遠慮から、希望を言えなかった。料金を払うことで、美容室のサービスを受けられることが嬉しい。』とも言っていただけました。
それを聞かせていただき、自分達の仕事（移動美容）が、これからの時代に、大変、必要なものだと確信することができました。
どんな仕事でも、喜びや感動がなければ長続きしません。
それを改めて教えていただいた日でした。
その後、車の大改造を行い、シャンプー台、椅子、ガス器具など、すべて変えました。
施設のお部屋の一室ではなく、どこで髪を切るのかということも大切です。
そのため、今も、日々、改良を重ねています。
すべては、お客さまに喜んでいただくためです。
介護施設において、美容という部分は、どうしても、生活や食事や入浴などの後となってしまう現実があります。
しかし、この部分を大切にしてほしいと思います。
私は、『女性はいつまでも美しくあってほしい』と考えています。
女性には髪形やお化粧が大切です。
自分好みの髪型にすることで生活に張りが出たり、お化粧をしたり、リップを縫ったりすることで、表情が明るくなったりします。
美容を担当させていただくと、皆さん、ずっと思っていたこと、ずっとあきらめていたことが叶い、素敵な笑顔になったり、嬉し泣きをされたりします。
美容により、皆さんの潜在意識はきっと変わってきます。
とても前向きな意識を引き出すことができるのではないかと思います。
一人でも多くの方に、美容を通じて、明るく幸せになっていただけるよう努めていきたいと思います。
また、これからは、移動美容車を活かして、過疎地などにもご訪問したいと考えております。
まずは、ぜひ、ご相談いただければと思います。