2015.05.11今月のメディカサイト特集

『「横」のつながりで地域を支える~グループホーム連絡協議会から一般社団法人愛媛県地域密着型サービス協会へ~』

グループホームのあるべき姿、存在意義を広く啓発していくことを目的とし、平成12年に結成された「愛媛県グループホーム連絡協議会」が、4月より「愛媛県地域密着型サービス協会」へと生まれ変わりました。
今回は、そのオープニングセレモニーである設立記念フォーラムと理事長のご挨拶をご紹介します。

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愛媛県グループホーム連絡協議会は、グループホームの質および資質の保証と向上をはかるとともに、グループホームのあるべき姿、存在意義を広く啓発していくことを目的とし、平成12年6月に結成されました。
設立以来、各種研修の開催や地域住民への啓発活動、行政や関係機関との協働等さまざまな事業を多岐にわたり行ってまいりました。
その後、グループホームが地域密着型サービスに組み込まれ、小規模多機能型居宅介護という介護サービスも誕生。
様々な介護サービスが増えてきたこともあり、認知症を支えるためには、これまでのような『縦』の関係だけでは難しくなってきました。
地域で高齢者を支えていくためには、『横』の繋がりが大切です。
すべての人が関わっていかなければ、地域で支えることはできません。
また、小規模多機能型居宅介護は、これまで活動組織がなく、情報収集、情報共有に困っていました。
そこで、小規模多機能型居宅介護とも連携をとり、ともに活動していくこととなりました。
愛媛県グループホーム連絡協議会は、これまでの実績をふまえ、グループホームのみならず小規模多機能型居宅介護など地域密着型サービスの事業者団体として、さらに活動の幅を広げるべく一般社団法人愛媛県地域密着型サービス協会として、新たな1歩を踏み出すこととなりました。

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また、一般社団法人化することで、会計の透明性を明確にすることや、私達の活動をバックアップしているスタッフも安心して働くことができるようになり、その結果、より良い活動に繋がっていくと思います。

この度、平成22年4月27日に開催した愛媛県グループホーム連絡協議の平成22年度定期総会におきまして、一般社団法人愛媛県地域密着型サービス協会設立とそれを踏まえた当協議会の解散について可決承認され、平成23年3月31日をもって解散する運びとなりました。
平成23年4月1日からは新たに一般社団法人愛媛県地域密着型サービス協会を設立し、全務を移管した上で地域密着型サービスに位置付けられた事業所の皆様の質の高いサービス提供、円滑で健全な運営、更なる発展を目指して活動を行う予定です。
今後は一般社団法人愛媛県地域密着型サービス協会として更に幅広い活動を進めてまいりますので、一層のご理解ご支援をお願い申し上げます。
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4月28日に開催された、「設立記念フォーラム」。
記念講演あり、講談師による講談あり、サービス実績報告あり、幅広い内容で行われました。

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小阪憲司さんは、「レビー小体型認知症」を発見し、認知症研究で世界的に名を知られている方です。

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「レビー小体型認知症」とは、「アルツハイマー型認知症」「血管性認知症」と並び、「三大認知症」のなかのひとつ。認知障害だけでなくパーキンソン病のような運動障害も併発するのが特徴です。
レビー小体型認知症について→http://www.dlbf.jp/

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まだ十分に知られておらず、誤診もおこりやすいレビー小体型認知症。さまざまな症状の分析や診断のポイント、介護のポイントなどについて、グラフや実際の声を交え、分かりやすく説明していただきました。

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田辺鶴瑛さんは、現在介護5で寝たきり、認知症の義父を自宅介護中。その体験を、おもしろおかしく語る「介護講談」で注目されています。田辺鶴瑛さんに関してはコチラ→http://www.tanabekakuei.net/

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認知症の義父によるワガママや暴言…普通なら、身も心も疲れてしまいそうな壮絶な介護。…それを、ユーモアな語り口で表現!会場が笑いの渦に包まれました。

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義父の介護ドキュメンタリーDVDも上映。明るい介護(田辺さんいわく「ほっとけ心のアッパレ介護」「ふまじめ介護」)が次第に義父自身も変えていくという内容でした。

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しめくくりは、宅老所あんきの中矢さんによる実践報告。
「自然に死ぬ」ためには、どうすればよいのか…? あんきが実践してきた、さまざまな工夫を発表しました。

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子どもとのコミュニケーションをとるために駄菓子屋をつくったこと、散歩をしている人がトイレがてら寄ってくれるように縁側をつくったこと、地域を巻き込んで防災訓練をしたことなどの実践発表。

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「看取り」のドキュメンタリーDVDも上映。「自然な死」を「長生きしたご褒美」という中矢さん。そのためには、地域のみんなで連携しないといけません。DVDには「地域のなかで死にゆく幸せ」が表現されていました。

 

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「介護する側も介護される側も、両者にとって望ましい介護とは? 」、「満足して死ねる、自然な死とは?」と考えたときに、必要不可欠なのは地域での連携。
そのためにはさまざまな団体が情報交換をし、相談し合い、互いに「よりよい介護」を目指していくべきです。
愛媛県地域密着型サービス協会の設立は、その第一歩。今後の活動にも、注目です。

 

【お問い合わせ】
一般社団法人 愛媛県地域密着型サービス協会
松山市土居田町23-5 鳥谷ビル2F
TEL089-989-2550 FAX089-989-2557
E-mail :ehime.gh@aioros.ocn.ne.jp
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