2015.05.22今月のメディカサイト特集

『朝活!? 就活!?  ”介活”してみませんか!? 』

結婚するための活動「婚活」、妊娠するための活動「妊活」、よりよく人生を終えるための「終活」 ときて・・・次は「介活」!?
「介活(カイカツ)」とは、暗く考えがちな介護を明るく、もっと身近にするための活動です。
「まだ関係ない」と思っていても、いつ自分の身に降り掛かってくるか分からない、それが”介護”です。
若い世代にこそ知っておいてほしい、介護の実状。
心構えしておいてほしい真実。
でも、それを深刻 にとらえるのではなく、明るく、楽しく♪
去る10月22日、介活のキックオフ会として、介護にまつわる意見交換会を開催しました!


■「介活」第一弾

介護って、どーなん!? 介護について話そう座談会

開催日時 : 2012年10月22日(月)12:00~
場所 : daidokoro cafe MOKU
参加人数:女性6名+子供3名

 

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メンバー紹介  介護の経験があってもなくてもOK! 介護について意見を聞かせてくれる女性を募集し、6名が集まりました。
住まいも年齢もお仕事も、みんな違うメンバー。
さまざまな意見が飛び交いました。

Mさん(30代)
大洲在住。娘2人の母。介護経験はないが、長男の嫁なので将来的には介護が必要。

Yさん(40代)
松山市在住。息子1人。仕事探し中。長男の嫁。父にがんの可能性。

Tさん(20代)
松山市在住。5ヶ月の息子、2歳の娘。祖母の看護で病院通いを経験。

Oさん(40代)
松山市在住。自宅サロン計画中。夫と自分の両親4人ともそろそろ要介護になりそう。

Nさん(40代)
内子在住。農家。夫の祖母が左半身不随。祖父を胃がんでなくす。

Hさん(30代)
松山市在住。講師。母が20年間父方の母を介護。父を胃がんで亡くす。

 

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【 親の代と比べると、ラクになった。 】

昔は、介護保険がなかったからもっと大変だったよね。
嫁は親の面倒を見るのが当たり前!みたいな・・・。

それを思うと、今はだいぶラクになってきたんかなぁ。
親も「もし自分が悪くなったらスグ施設に入れてくれ」とか言ってるもんねぇ。

親は「自分が苦労したから、我が子にはそんな想いをさせたくない」っていう気持ちが強いみたい。
自分を犠牲にして衰弱していったから。

今は年を取ると施設に入るのが当たり前になってきたよね。
親の代よりは、一人ひとりにかかる負担が軽くなってきているんじゃないかな。

 

【 自分を犠牲に・・・ 】

うちの場合、実家の父が脳梗塞で入院したり、主人のお母さんが余命宣告されていたり・・・4人ともが危なくて、満身創痍状態・・・。
介護が始まると、ほかのことが何もできなくなるよね。
子育てや仕事、介護、どれに重きを置いたらよいのかが分からなくなる。
人生を犠牲にして・・・というイメージもある。

認知症が始まると、性格が変わったりもするよね。
なかには介護している人につらく当たる人もいるよね。
「お世話しているのに、なんでこんな目に遭わないといけないの!?」ってなっちゃう。

うちの母も、じいちゃんから色々言われて苦労していました。
子育てと違って、介護には終わりが見えない。
永遠に続きそうな気がして絶望的な気持ちになることも・・・。
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【「◯◯してあげている」という上から目線!? 】

「お世話してあげる」、「遊んであげる」など、
「◯◯してあげる」という、上から目線で見てしまうイメージ。
とある介護施設に行った時に、部屋のディスプレイや話し方がなんだか幼稚園のようで、これでよいのかなぁと思ってしまった。

うちのひいばあちゃんは踊りの先生で、介護施設に踊りに行っていました。
ひいばあちゃんが要介護になり、その施設に入ってもらおうとすると「なんで自分が踊りに行っていた場所に、お世話にならないといけないのか」と、プライドを傷つけたよう。
お年寄りのプライドを傷つけないようなやり方はできないのかなぁ。

 

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【 言葉をかけてもらうだけでも違う! 】

うちの母は、祖母の介護をしていたんだけど、口が達者で・・・いつもきつく当たられ、大変な想いをしてきました。
でもそれでも頑張れたのは、祖父が優しい人だったから。
「あんたは、本当によくやってくれとる!」「ありがとう」優しい言葉をいつもかけてくれていたから乗り越えて来れた。

【 入りたい施設に入れない現状 】
入りたい施設が、なんと20人待ち。3年待ったけれど、まだ入れない状況。
保育所みたいに、みんなが一緒のタイミングで出ていけるものではないのが介護。
入りたくなる施設をもっと増やしてほしい。

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【 看取ったらつらいことも忘れられる 】
うちの母は20年祖母の介護を続けて、大変な想いをしてきました。
正直、「早く亡くなってくれれば・・・」とぼやいていたこともありました。
でも不思議なことに、最期を看取ったら辛いことも忘れられるそうです。

うちの場合、最初は近くに住んでいた弟夫婦が祖母との折り合いが悪くなって、次男である父と母が県外から戻ってきて介護をすることになったのですが、「介護をまっとうした」という達成感はあります。
弟夫婦は、途中で見放してしまったということに引け目を感じてしまっているようです。

 

【 ケアマネージャー次第!? 】
ケアマネージャー次第ということは聞いたことがあります。
親身になって、合う施設を探してくれるのかどうかはかなり大切。
よい人脈をもったケアマネージャーさんに巡り会いたい!

ケアマネージャーを指命することってできないのかな?

 

【 老老介護 】
うちのばあちゃんは、おじいちゃんの通院のために免許をとった。老老介護はつらい。

介護は、親だけのものじゃない
子供の介護も。運動会のビデオを見ていたら、「うちの子だけ走り方がほかの子と違う」ということに気がつき、病院に連れていくとALS(筋萎縮性側索硬化症)ということが判明。
それ以来、我が子の介護がはじまったという人もいる。

ご主人がくも膜下で倒れ、記憶障害をおこし、介護をしている人もいる。
連れ添いの介護もつらい。

 

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【 人権はあるの? 】
介護施設は人も少なく、お仕事大変なんだろうけれど
お年寄りの人権を尊重してくれているのかどうかが気になる。
うちのばあちゃんは 、おしゃれが大好きで髪の毛もいつもこぎれいにパーマをあてたりしている人だったんだけど、施設に入ってから、家族の了承も得ず、髪の毛をばっさり切られていた。いつもおしゃれなスカートを履いていたのに、ズボンを履かされていて・・・その姿を見て思わず涙してしまった。
忙しいんだろうけど、お世話するのにおしゃれは邪魔なのかもしれないけれど、ばあちゃんの尊厳は守らないのかな?と悲しくなった。

【 果たして、子供に介護してもらえるのか!? 】
子供は3人がいいって言うよね!3人居れば、誰かがみてくれるような気がする。
お互いにサポートもできるし!

しかも、娘がいいよね・・・。
自分が介護してみて思った。
「着替えを持ってこようか」とか、「空気入れ替えしようか?」とか・・・女性だから気がつくことがたくさんあるから。

うちは息子しかいません・・・。
最期は、息子の嫁さんにみてもらうことを想定しておかないと。
お嫁さんに気持ちよく介護をしてもらえるように、今から環境づくりをしていくことが一番大切なのかも!

一人っ子の場合、子供がいない場合、誰に介護をしてもらうかが厳しいよね。
サポートは絶対必要だと思う。

【 近い人がしなくちゃいけない? 】
近くに居る人がするというイメージになっているけれど、それはおかしい。
離れている兄弟もサポート(金銭面など)ができるようなシステムにしてほしい。

 

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【 介護の情報をもっと身近に 】
介護に関しての情報が少なすぎる。
たとえば、某デパートでは介護用のベッドはフロアの一番奥にあって、いざ探そうとしないとなかなか目にふれる機会のない場所にある。杖を買いに行こうとしたときに、どこにあるかが分からなくて苦労した。

介護用のものこそ、エスカレーターの隣など目立つところにあったらいいのに。
いざとなったら「あそこにアレがあったよね」ってすぐに思い付くのがベスト。

いざというときに、誰に相談すればよいのかが分からない。
「介護はまだまだ先」と思っているような人たちに向けて、シミュレーションができればいいのに。

終活が流行っているので、介活とセットにしたワークショップをしてほしい。
「エンディングノートの書き方」講座と、「介護シミュレーション」をセットにするとか!

年金の受け取り講座のときに、介護関係の資料を渡したり、シミュレーションをしてもらうべき。

【 介護をもっとおしゃれに 】
うちの祖母は介護用の靴を履いているのだけれど、種類はひとつしかない。
もともとはすごいオシャレなのに、オシャレの幅がせばまってかわいそう。

オシャレができないと、人生の楽しみも減ってしまう。介護グッズもオシャレにしてほしい。育児やマタニティ用のグッズが増えてきたように、今後介護グッズのバリエーションも大切になってくるはず。

【 メディカのチラシにもの申す! 】
メディカサイトのチラシ、よいと思うけれど、これがこの半分の大きさだったら冷蔵庫とかに貼っておけるからいいんだけどな。

水回り工事関係の業者に磁石タイプの広告があるけれど、あれって結構重宝してる。磁石タイプの広告希望です。

スーパーなど、主婦が行く場所に置いてもらうのがいいと思う。袋詰めのときに、ついでに持って帰れるような感じに。
こういう座談会がもっと増えてもいいと思う!

今回、座談会に参加してみんなの介護体験が聞けてよかった。こういう機会がないと介護について話す機会はなかなかない。

介護は親世代の人たちのものという概念があったけれど、連れ添いや子供も要介護になる可能性があるというのは発見だった。

意識を高めることが重要。「自分には関係ない」と思っている人をどんどん巻き込んでいけばいいと思う。

 

 

みなさま、貴重なご意見をありがとうございました。
今後もこのような機会を設けたいと思います。

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