2015.03.26今月のメディカサイト特集

『静かな時間が流れる、集いと憩いの場所』

社会福祉法人エンゼル『おも屋』さん

ふと、1人になれる時間。
ご家族と一緒に過ごす時間。
自然と足が運び、のんびりとくつろげる空間。
ただそこに居るだけで、落ち着き、会話も生まれる空間。
そして、地域の皆さんとの交流の場。
そんな、憩の場所が、介護施設の中に誕生しました。
総合福祉施設エンゼルさんの中庭に、平成19年2月2日に誕生した『おも屋』さん。
カウンター、囲炉裏、掘り炬燵、暖炉、そして、美味しい珈琲。
なんとも懐かしく、居心地の良い場所です。
『おも屋』を作られた思い、そして、これからの『おも屋』の役割について、
総合福祉施設エンゼル　矢野施設長にお話を伺いました。

【和と洋が融合した、落ち着いた憩の空間】
庭にある和の趣のある建物。
暖簾をくぐると、なんとも懐かしい空間が広がります。
天井が高く、梁が木の温もりを感じさせてくれます。
カウンター席、囲炉裏を囲んだテーブル。
その横では、暖炉で炎が燃えています。
テーブルやイスは、何十年もの歴史を越えてきたヨーロッパの家具。
これが、和の空間によく似合います。
横には和室があり、桐の家具とともに掘り炬燵が。
床の間を眺めながら、窓から桜を眺めながら、ゆったりと過ごすことができます。

【美味しい珈琲があるから、会話がはずむ！】
皆さんが自然と集まって、会話を楽しむためには、美味しい珈琲が欠かせません。
珈琲豆はCafe ベストコーヒー（BC）さんに焙煎してもらって、直接、購入しています。
『おも屋』では、お出しする直前にミルで豆を挽き、挽きたての珈琲の味と香りを楽しんでいただけます。
美味しい豆で、美味しい珈琲を飲んでいただき、皆様の会話が弾んでいただければ嬉しいですね。

【一人になる時間が欲しいときもある。】
特養やケアハウスにお住まいの方は、一人になる時間がありますが、デイサービスに来られた方でも、1日の中で静かに息抜きをする時間が欲しいのではないでしょうか？
男性は特にそうではないかと思います。
入所されている方も、たまには、ちょっと環境を変えてみたいのではありませんでしょうか？
『おも屋』には、一人になれる時間があります。
安心して散歩できる距離に、落ち着いた環境で過ごすことができる空間があります。
何もなくても、そんな空間があればよい。
ここにいれば、多くのことを語らなくてもよい。
『おも屋』はそんな場所でもありたいと思っています。

【ご家族と地域の集まれる場所】
『おも屋』は、入居者さん、利用者さん、ご家族の皆さんが気楽に集まれる場所です。
施設とはまた違った場所で、気軽に触れ合うことができます。
施設の中では、どうしても他の方が気になってしまうこともあります。
ゆったりとくつろぐことが難しいときもあります。
『おも屋』では、誰もが、なんとなく懐かしく、優しい気持ちになれます。
ゆったりとした時間が流れています。
だからこそ、ご家族とも触れ合え、地域に溶け込めるのではないでしょうか？
『おも屋』に集まると、皆さん、自然と話し出します。
昔のこと、懐かしいこと。
この場所を、家具を、珈琲を、雰囲気をきっかけに、話が広がります。
『おも屋』では、ご予約を頂きますと、お料理もご提供しています。
入居者の皆様とご家族で、お食事を楽しみながら、『おも屋』でのひと時を過ごされてはいかがでしょうか?

【庭園を通じた地域交流】
外に出ると、500坪の庭園に、樹齢80年のくすの木を中心に、遊歩道と木々や、菜園、果樹、花など、季節を感じることができます。
現在は、まだ、未完成の状態にあります。
これから、できる限り花の咲く木々を、一年を通して、皆さんの気に留まるものを植えていきたいと思っています。
これらの木を、地域の皆さんと一緒に植えていくことで、木々の成長、花のつき方、実のつき方が気になり、様子を見に来てくれたり、水やりをしに来てくれたりします。
庭が、自然と地域の皆さんが集まるきっかけとなるのです。
そして、皆さんの力で、地域の小さなサービスの拠点となっていくことを願っています。

【おもてなしの心が大切】
皆さんが、いつも集まるためには、良いものをご提供する必要があります。
おもてなしの心が大切なのです。
良い雰囲気、良い家具、良い器、良い珈琲。
少しずつ、良いものを増やしながら、いい意味で成長していきたいと思っています。
入居者さん、利用者さんを始め、ご家族との語らいの場として・・・。
お訪ねくださるご親戚、ご近所、地域の方々との語らいの場として・・・。
昔懐かしい囲炉裏や薪ストーブを囲まれた、ゆっくりとした時間を過ごしていただき、美味しかった、楽しかった、良い時間だったと、皆さんが満足して帰っていただければ最高ですね。
そして、また、お顔を出していただければと思います。