私たちが一番大切にしていることは、利用者の皆さんの「感情を閉じこめない」ということです。
笑ったり、泣いたり、怒ったりといった感情を自由に出せるような環境の提供を心がけています。
もうひとつ、私たちは家庭に帰ると、自分達の生活がありますが、利用者の皆さんは、このホームで24時間生活をされています。
私たちは、その生活を邪魔しないようにすることが大切です。
そのためのお手伝いということを肝に命じています。
人生の大先輩である利用者の皆さんの方が生活経験は上です。
私たちは、皆さんに教えていただくことがたくさんあります。
生活のお手伝いをしながら、教え教えられ、支え支えられて、毎日を過ごしています。
みんながいるから私もいる。
家族として、お互いがサポートできる関係でありたいと思います。

田園の中にあり、静かできれいな環境です。
近くにはスーパーや公園があり、生活しやすいところです。
地名のとおり、四国霊場の太山寺の麓にあります。
太山寺という地域は、人々がとても気さくなところです。
皆さん、温かく見守ってくださいます。

約7.5畳の個室です。
ベッド、チェスト、エアコンが備え付けてあります。
全室、床暖房になっているため、冬でも暖かく過ごしていただきます。
外の美しい田園を眺めていただけるように、窓の高さは少し低めに作ってあります。
また、押入れの出し入れがしやすいように、上段の高さも低めに作ってあります。
皆さんが生活しやすいような工夫がなされています。
また、ご夫婦で入られる方は、2部屋をつなげて、ゆったりとしたお部屋にしていただくことも可能です。

広々とした明るいスペースとなっています。
床暖房が入っていますので、冬でも自然なあたたかさで過ごすことができます。
テーブル席の食堂や、ソファのリビング、そして畳の間となっています。
畳の間には掘りごたつがあり、冬は皆が集まります。
リビングでは、皆さんが集まり、のんびりと過ごしていただいています。
家庭と同じように、自然と自分達の役割があり、食器を片付けたり、洗濯物をたたんだり、ひざ掛けを掛けてあげたりと、お互いに助け合って生活しています。
リビングからは、広々とした庭を眺めることができます。
庭には、イスを置いており、日向ぼっこをしたり、一緒に洗濯物を干したりしています。
車椅子の方でも、お庭に出ていただくことが可能です。
庭の一角には畑を作っており、きゅうりやトマトなどの野菜を植えています。

ユニット毎にホーム内で作っています。
メニューを決めてはいますが、皆さんと一緒に買い物にいって、旬のものやお買い得品を選びながら、メニューを変更することもあります。
健康管理を考えた食事作りを心がけており、旬のものをできるだけ食べるようにしています。
とろみやキザミにも対応していますが、少しでもいいので、好きなものを普通に食べていただくようにしています。
ご家庭と同じように、陶器の食器を使っており、茶碗、湯のみ、お箸は、皆さんそれぞれの食器となっています。
行事毎のときには、お寿司やぼたもちやみなさんの食べたいものをお出しするようにしています。

コーヒータイムには、時折、喫茶「麗し」が開店します。
お一人お一人から注文をお伺いして、コーヒーやココア、紅茶やお茶などを、素敵なカップでお出ししています。
景気をつけるために「ケーキ」を食べたり、今日のコーヒーはいくら？とお代をつけてもらったり、喫茶店感覚で楽しい時間を過ごしています。

一般のお風呂と、シャワーチェアとなっています。
できるだけ、湯船に入っていただけるように介助させていただいています。
健康管理には気を付けていて、体調を見て、医師にその都度、相談をして指示をいただきます。
また看護師がお風呂の是非について判断しています。
安心してお風呂に入っていただければと思います。

外出はよく行っています。
近くの大きな公園や、動物園、回転寿司やハンバーガーショップなどにも出掛けます。
父の日、母の日には、ご家族と一緒に回転寿司に食事に出掛けます。
皆さん、美味しそうに、とてもたくさんのお寿司を食べられます。
天気の良い日には、お弁当をつくってピクニックに出掛けます。
スーパーへの買い物ツアーも、皆さんに人気です。
夏祭りには、ご家族をお招きして、アイスクリームやフライドポテト、ジュースや麺類などのお店を出して、皆で楽しみます。
秋祭りには、地元のお神輿が入ってきて、賑やかなお祭りムードとなります。
周囲の環境が良いですので、田んぼ道をのんびりと散歩することも多いです。
また、天気の良い日には庭に出て、日向ぼっこをしています。